延々と表紙の話/装丁物語
装丁物語
和田誠
- 装丁物語 (白水uブックス)/和田 誠
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デザイナー・イラストレータの和田誠の関わった本の装丁の話です。
装丁とは、本文以外のデザインのことで、カバーや表紙、オビ、イラストなんかも入る場合があります。
和田さんの装丁は結構好きなのですが、さすがに百冊以上も延々と紹介されても、なかなかしんどいものがあります。
村上春樹の全集や谷川俊太郎、丸谷才一、映画関連の装丁なんかもやっているので、自分の興味があるところのみ読んでみてはいかがでしょうか。
あと読みどころは最後の章のバーコード部分。
装丁家としてバーコードを入れるのに反対をしています。
バーコードは本来、位置まで決まっているので、装丁をデザインと考えると、とてもじゃないですが容認できないということで、オビの下に隠したり、シールにしたりして出版社には対応してもらっているそうです。
そういう対応ができない出版社の仕事ができなくなった、とありました。
非常に丁寧な語り口ですが、うーん装丁家の矜持とでもいうのでしょうか、さすがですね。
仕事もワープロさえ使っていない、ということでパソコンなんかみたこともなさそうです。
デジタル化が進む一方で、あの似顔絵が見れるならこんな人もいてもいいのかな、とも思います。
たとえばこんなのです。
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