延々と表紙の話/装丁物語 | できれば本に埋もれて眠りたい

延々と表紙の話/装丁物語

装丁物語

和田誠


装丁物語 (白水uブックス)/和田 誠
¥1,050
Amazon.co.jp


デザイナー・イラストレータの和田誠の関わった本の装丁の話です。

装丁とは、本文以外のデザインのことで、カバーや表紙、オビ、イラストなんかも入る場合があります。


和田さんの装丁は結構好きなのですが、さすがに百冊以上も延々と紹介されても、なかなかしんどいものがあります。


村上春樹の全集や谷川俊太郎、丸谷才一、映画関連の装丁なんかもやっているので、自分の興味があるところのみ読んでみてはいかがでしょうか。


あと読みどころは最後の章のバーコード部分。

装丁家としてバーコードを入れるのに反対をしています。

バーコードは本来、位置まで決まっているので、装丁をデザインと考えると、とてもじゃないですが容認できないということで、オビの下に隠したり、シールにしたりして出版社には対応してもらっているそうです。

そういう対応ができない出版社の仕事ができなくなった、とありました。

非常に丁寧な語り口ですが、うーん装丁家の矜持とでもいうのでしょうか、さすがですね。


仕事もワープロさえ使っていない、ということでパソコンなんかみたこともなさそうです。

デジタル化が進む一方で、あの似顔絵が見れるならこんな人もいてもいいのかな、とも思います。


たとえばこんなのです。

ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫)/和田 誠
¥820
Amazon.co.jp

谷川俊太郎の33の質問 (ちくま文庫)/谷川 俊太郎
¥714
Amazon.co.jp

挨拶はたいへんだ (朝日文庫)/丸谷 才一
¥567
Amazon.co.jp