LIKE A ROLLING STONE /不可能を可能にすること
不可能を可能にすること
長谷川滋利
- 素晴らしき!メジャーリーガー人生/長谷川 滋利
- ¥1,260
- Amazon.co.jp
(アマゾンになかったので違う本です)
表紙(子供と戯れる長谷川)もタイトルも日記であることもどれもイマイチですが、大リーグで活躍したこととアメリカでビジネスを始めたこと、「アメリカに行きたかった」という言葉などに興味があり、読んでみました。
多分一番活躍したであろう2003年(クローザーにもなって、オールスターにも出場した年)の日記。
最初の印象は、結構アバウトなんだな、ということ。
一球一球分析しているかと思いきや、そんなことはなく、部分部分で印象に残った球を書き込んでいました。
そして、繰り返し出てくる
●相手打者との投球を楽しむ
●すばやい投球を心がける
などの自分のテーマ。これほど書き込まないといけないのかと思うぐらい書いていました。
それほど凄い選手とも思っていなかったのですが、常に試行錯誤を繰り返し、それが受け入れられるアメリカという土地がよかったのでしょう。
求められるセットアッパーやクローザー像として、「これだけ相手打者の情報が分析される時代においては、そのデータどおり投げられるコントロールが良い投手も必要」というようなことをいっています。
あまりかっこよくないけど効果的だったすばやい投球なんかは、いかにも長谷川らしい投球ですね。
あれをてらいもなくやれるのがさすが。
読んで理解したのが、自己実現の本なんかを読んで、それを自分の糧にしていけるようなタイプの人なんだな、と。
それと、自分の持ち味と求められていることを上手くアレンジできたんだなと。
なんでしょう、転がる石には苔はむさない、という感じの人ですね。