イントロの楽しさ/鴨川ホルモー | できれば本に埋もれて眠りたい

イントロの楽しさ/鴨川ホルモー

鴨川ホルモー

万城目 学


鴨川ホルモー/万城目 学
¥1,260
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やっと読みました「鴨川ホルモー

「ホルモー」を抜いてしまえばただの恋愛青春物語ですが、それでも楽しめましたね。


主人公が大学に入学し、同級生の鼻への一目ぼれであるサークルに入ります。

普通の遊びサークルかと思っていたら、ある日から「ホルモー」が始まります。

初めは半信半疑でしたが、やがて練習を重ね「ホルモー」の正体が明らかになり、その本番の日がやってきます。

しかしそのころ主人公の勝手な恋愛は支障をきたし始め・・・。



途中、「ホルモー」が徐々にその全容を見せ始める頃が一番面白かったですね。

いったいこのあと、どんな展開がまっているんだろう、と久しぶりにわくわくしました。

「ホルモー」がサッカーや陸上ならことには成らなかったでしょう。


そして「ホルモー」の謎が解け始めると、そのわくわくもぼちぼち治まってきました。

ま、そればっかりはしょうがないですね。


主人公の小説の筋を破壊しかねない行動や独特の趣向、平気な顔で突飛な行動をする友人などはそれなりに目新しく丁寧にかかれているので、楽しむことができました。


反面、一目ぼれ相手・ライバル・同期の女性などは比較的造詣は平凡でしょうか。


後半はなんだか物足りないような気もしますが、これは他の本で補完されるのでしょうか。


何はともあれ、一瞬でもわくわくできたので楽しむことができた本でした。

次も読んでみましょうか。