漫画界の異才の映画評論/映画に毛が3本!
映画に毛が3本!
黒田硫黄
「茄子」で有名な黒田硫黄(アニメ映画「アンダルシアの夏」の原作)の漫画と文の映画評論。
黒田硫黄作品の消化しきれない異物感というのは、起承転結の分かりやすいストーリーではなくて、あえて物語りの地の部分をクローズアップすることでリアリティを出しているところにあるんではないでしょうか。
地すぎて追えないところもあるのですが。
で、映画評論も同じなんですね。
もちろん彼自身の評価もコメントもあるのですが、読み終わって感じるのはそういったところより、彼の目から見た映画の地の部分。
これを読んで、そういう書き方するのは生来のものなんだと分かったのが収穫でした。
ま、そういう作品なので新しい視点での映画評論というわけではなく、映画好き、黒田硫黄好き、もしくは潜在的硫黄ファンの人しか読んでも面白くはないのでは。
映画は幅広く、ディープインパクトからチキンランまで、アメリカン・ビューティーからロスト・イン・ラ・マンチャまで、硬軟、有名無名の映画を評しています。
千と千尋の神隠しいついても「帯を書いてもらったので微力ながら応援」としていたけれど、結構辛口評価でした。
「(自分の書いた)マンガとしては、けなし尽くすか誉め尽くすか、でないと揚げ足取り終わるのでちょっとまずかったと思います」とかいているのに職業意識を感じます。
- 茄子 上 新装版 (アフタヌーンKC)/黒田 硫黄
- ¥700
- Amazon.co.jp
- 茄子 下 新装版 (アフタヌーンKC)/黒田 硫黄
- ¥700
- Amazon.co.jp
- 茄子 アンダルシアの夏 [DVD]
- ¥2,000
- Amazon.co.jp
- ディープ・インパクト [DVD]
- ¥2,337
- Amazon.co.jp
- チキンラン [DVD]
- ¥1,365
- Amazon.co.jp
- アメリカン・ビューティー [DVD]
- ¥2,160
- Amazon.co.jp